クリップボードの文字を読み込み、文字数を出力するPythonパッケージです。
pipでインストールします。
pip install clipcount
Windowsで上記のコマンドを実行した際に「"WARNING: The script clipcount.exe is installed in 'ファイルパス' which is not on PATH."
」が表示されたなら、以下の記事をご参照ください。
参考: 【Python Windows】pip install でPATHが通らない時の解決方法 | ゆすノート
「WARNING: Failed to write executable - trying to use .deleteme logic
」が表示されたなら、管理者権限でターミナルを実行した上でインストールしてください。詳しくは以下の記事をご参照ください。
参考: Error installing package with executable · Issue #9023 · pypa/pip
オプション | 説明 |
---|---|
clipcount -h | ヘルプ画面を表示します。 |
clipcount --help_jp | ヘルプ画面を日本語で表示します。 |
clipcount -b | 改行コード(\n か\r\n )を削除した文字数を出力します。 |
clipcount -s | 半角空白を削除した文字数を出力します。 |
clipcount -S | 全角空白を削除した文字数を出力します。 |
clipcount -t | タブコード(\t )を削除した文字数を出力します。 |
clipcount --split | 空白文字(改行、半角空白、全角空白、タブ)を削除した文字数を出力します。 |
clipcount -m | 半角英数を0.5文字として換算して、文字数を出力します。 |
CUIツールとして使用し、文字数をターミナル上に出力できます。
clipcount [オプション]
また、Pythonファイル上でインポートできます。
from clipcount import clipcount
x = clipcount({オプション})
※以下の例は「Windows」環境で実行しているので、改行コードを「\r\n
」としてカウントしています。
以下の文章をコピーした上で、clipcountを実行します。
clipboardの
文字 を読み込みます。
- そのまま実行する
# 空白文字を含めた全ての文字数を出力
$ clipcount
23
- 半角空白を削除して出力
# 上記の空白は全角空白なので何も変わらない
$ clipcount -s
23
- 全角空白を削除する
# 全角空白が1文字削除されて出力
$ clipcount -S
22
- 半角空白を削除して出力
# 改行コードが削除されて出力
$ clipcount -b
21
- 空白文字全てを削除して出力
# 全角空白文字が削除される
$ clipcount -sSbt
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もしくは--split
を使っても同じ結果がでる。
# 全角空白文字が削除される
$ clipcount --split
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- 半角英数を0.5文字として換算して出力
# 半角英数は0.5文字になる
$ clipcount -m
17.5
Pythonファイルで「import」も出来ます。
注意点として、オプションに渡すコマンドは「-
」や「--
」は除いたものしてください。
# クリップボードの文字数を変数に格納できる
from clipcount import clipcount
x = clipcount({"split"})
print(x)
# 「clipcount --split」と同じ結果となる
$ python hoge.py
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clipcountは、「クリップボードを読み込み、文字数を出力する」Pythonパッケージです。 デフォルトでは、「空白文字(改行、半角空白、全角空白、タブ)を含めた文字数」を出力します。また、半角文字と全角文字のどちらも「同じ1文字」として換算しています。
各種オプションで、それぞれの空白文字を削除した文字数を出力できます。
ターミナル上で使用する場合、オプションは組み合わせる事ができるので、例えば、「全角空白とタブのみ削除した文字数を出力する」には「clipcount -St
」とすると良いです。
もし、空白文字を一括で削除したい場合は「--split
」オプションが使えます。これは「-bsSt
」と同じ意味となります。
半角文字と全角文字を分けて換算したい場合は「-m
」オプションが使えます。これは半角文字を「0.5文字として換算する」オプションです。WordPressのタイトルやメタキーワードなどの文字数を気にする場面で使用すると、良いと思われます。